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円安と不景気が変えた日本の消費行動─iPhone離れとAndroid逆転に見る新時代のマーケティング潮流

円安と不景気が変えた日本の消費スタイル

長引く円安と物価上昇。給料は上がらず、生活コストだけが増える。そんな状況の中で、日本の消費者の意識は確実に変わっています。

「とりあえず有名ブランドを買う」ではなく、「本当に自分に必要か」を冷静に見極める。かつての“見栄消費”から、“合理消費”へ。それがいま、日本で静かに進んでいる潮流です。

スマホ市場で起きた“静かな逆転”──iPhoneからAndroidへ

MMD研究所の調査によると、2025年のスマホシェアでAndroidがiPhoneを上回る結果となりました。

背景には、

  • 円安によるiPhone価格の高騰
  • 格安SIM・中古市場の普及
  • Android機の性能向上とUIの改善

が挙げられます。つまり、「円安」と「技術進化」が同時に消費のバランスを変えたのです。

データが示す「ブランドより実用性」志向

調査データでは、スマホ選びの基準として「コストパフォーマンス」「必要な機能」「長く使えるか」が上位に。一方、「ブランド」や「周囲の評価」は年々下がっています。

この変化は、Z世代・ミレニアル世代が中心。彼らはSNSで情報を収集し、レビューを精査し、“最適解”を見つけ出すリサーチ型消費者です。

不景気がもたらした“成熟消費”と購買行動の変化

不景気は「買わない時代」を生んだわけではありません。むしろ、“選び抜く時代”をつくりました。

価格よりも「納得感」。所有よりも「活用価値」。そして「買う」より「循環させる(リユース・サブスク)」へ。
この流れはスマホだけでなく、家電・ファッション・クルマなど多くの業界に波及しています。

マーケティング担当者が学ぶべき、Z世代の「冷静な選択」

ウェブマーケティングの視点から見ても、この変化は「感情型マーケティング」から「論理+共感型」へのシフトを意味します。

かつては「ブランドストーリー」や「デザイン」で惹きつけられましたが、今はユーザーが自分で比較・判断します。

したがって企業は、

  • 価格の理由を明確に伝える
  • スペックや機能を“ユーザー視点”で語る
  • 維持費やリユース価値を提示する

といった「透明性ある情報設計」が求められます。

円安時代の購買心理を捉えるウェブマーケティング戦略

円安・不景気の時代に有効なのは、「コスパ+信頼」を訴求するマーケティングです。

たとえば:

  • “長く使えるスマホ”というライフサイクル訴求
  • “中古でも安心”という再流通マーケティング
  • “必要十分”をテーマにしたミニマリズム訴求

さらに、比較・検討フェーズに最適化されたSEOコンテンツが有効です。
「iPhoneとAndroidどっち」「スマホ 買い替え タイミング」など、“調べながら悩む”層に寄り添う記事設計が成果を生みます。

日本の「iPhone離れ」は、希望のサインでもある?

iPhone離れやAndroidの逆転現象は、単なるトレンドではなく「消費者の成熟」の象徴です。

円安と不景気が続く今こそ、私たちは“本質的な価値”を見極める力を取り戻している。そしてそれは、オンリーワン的な魅力を持つ企業にとってはチャンスとも言えます。

派手な表現より、誠実な情報発信が信頼を生む時代です。

不景気は、賢さを育てる。
その証拠が、今ポケットの中にあるスマホなのかもしれません。

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投稿者プロフィール

浅野 良夫
浅野 良夫ウェブコンビニエンス 代表
インターネット黎明期に「料理の凡人」「The!対決」「北摂コミュニケーション」などのサイトを作成し、日本経済新聞・週刊アスキーなど多くのメディアや雑誌に紹介されました。その後、システム会社でプログラマー・ウェブクリエイターを経験後、2002年5月に独立。現在はウェブディレクター・マーケターとして活動中です。

ウェブコンビニエンスは、様々なビジネスモデルを「カタチ」にします。19世紀の自然科学者ダーウィンはかつて「進化の過程で生き残るのは、最も強い生き物ではなく、最も環境に適した生き物である。」と言いました。

100社あれば100個のホームページがあり、生き残るための内容はそれぞれの環境によって変わってくるべきだと思います。御社、サイト、そして私がともに成長できれば最高の「カタチ」だと考えております。